日本病院患者図書館協会
 
 
日本病院患者図書館協会の活動

 読書や芸術・芸能は人の心を浄化し慰め生きる勇気を与えることがあります。病める人にはこの効果、特に読書の治療的効果が著しいと認識され、欧米の病院では患者図書館が早くから作られました。

<医療情報を必要とする時代の到来>
 さて、体調が悪くなり病院に行きあるいは健康診断で病気が見つかった場合、なぜ私がこんな時にこの病気に?と嘆いてばかりでは問題は解決しません。誤診や医療事故に遭うことなく最良の医療を受けるためには、「情報」が必要です。

1)自分の病気についての理解、 2)担当医が勧める治療法と異なった治療法はあるのか?あるならそれは何か (セカンドオピニオン)、 3)自分に適した治療法 (たとえば、手術以外の治療法を希望)を実施する病院と医師を探したい(どこの病院の何という医師なのか)、などに答える情報を 「患者図書館」 から入手できます。

<患者図書館の歴史と成長発展>
 教育・文化・医療情報サービスをする患者図書館を全国の病院に設置する運動を当協会は1974年から続けており、2009年は創立35周年を迎えます。1970〜80年代は一般書・娯楽書を中心の患者図書館運動でしたが、1990年代に入りインフォームドコンセントやセカンドオピニオンが医療サービスにおいて診療と並んで重要な要素であるという社会の認識と要請に応えて、私たちの運動は新たに医療情報(医療文献情報)を付け加えました。

 <専任司書が担当する患者図書館は使い勝手がよい>
 1990年代までの患者図書館の担当者はボランティア、病院職員の兼任でしたが、21世紀に入り2002年に日本初の専任司書担当の患者図書館が静岡県立静岡がんセンターに「あすなろ図書館」として誕生しました。当協会は設計の段階から参画し世界水準の患者図書館を日本に作ることができました。
 さらに、2004年は日本初のインターネット上の患者図書館(Web患者図書館)を1月に開設いたしました。医療情報を図書、雑誌、新聞などから検索できますので、ぜひお役立ていただきたいと思います。
 2004年度から司書のための「医学講座」(医師と看護師による講義)を毎年開催しております。
 また、患者図書館の「全国会議」も毎年、東京にて開催し、その記録は機関誌「病院患者図書館」に掲載しております。  

 <2009年度から「菊池佑基金」を創設>
  患者さんやご家族そして一般の方たちに満足度の高いサービスを提供するためには担当司書の研修が欠かせません。
  「菊池佑基金」(菊池佑が100%出資)から患者図書館担当司書や公共図書館などの研修支援事業として研修費の一部を補助いたします。一定の要件を満たせばどなたでも応募できます。  

 <患者図書館は全国民の問題>
 最後に、当協会は図書館司書担当の患者図書館づくりの支援事業を積極的に行ってまいりますので、医療、企業、図書館、行政、国民の皆様のご支援を賜りたくお願い申し上げます。